『ボクは話せない…』2016.1発行
作 :プルスアルハ(イラスト:チアキ)
発行 :NPO法人ぷるすあるは
制作協力:埼玉県中央児童相談所
*仕様 148mm×148mm/40頁/中綴製本
サイタンナチュラル菊判69.5K(素材感のある薄いクリーム色の紙)/2色刷り
埼玉県中央児童相談所の協力で作成した絵本です。
埼玉県版[2016.1刊行]は、県内の小中学校と関係機関へと届けられました。
朝日新聞埼玉版、読売新聞埼玉版、東京新聞埼玉版、毎日新聞、週間金曜日で取り上げられました。
1.内容・動画
40ページからなるショートストーリーです。全編動画[1:38]で見れます。
最後(p39)は相談先(埼玉県版)を掲載。販売用の冊子は、相談先は空欄で書き込めるようになっています。
3.制作にあたって
虐待、特に性虐待の治療に携わっていると、長期間ひとりで我慢している子が本当にたくさんいます。
話してもいいよ、真剣に考えてくれる大人がいるよということを、子どもに届けられたら、という想いでこの絵本を作りました。相談機関に置く本というよりも、そこまで来れていない子どもへ。片手でパラ見できるような、サイズ感や手ざわり。 学校の保健室や相談室でふと手にとれる本をイメージしました。虐待に特化したストーリーではなく、幅広く活用できます。
イチ押しは、あっかんべーのシーンです。苦しいとかつらいとか言えない、いろんな言えない気持ちがココにぎゅっと入っている気がして …。
***
「ボクはロボット、だから傷つかない」のシーンをみて、「全然平気」「全然大丈夫」と言う子どもたちの顔が浮かんできます。
そんなボクが、(話してもいいよ)「え ホント?」と心をちょっぴり和らげる様子に、ほんとなの?って思ってくれた! そうだよ!と私もいっしょに声をかけたくなる。
この本がなにか少しでも心にふれるきっかけになったら、と思っています。
***
よく語られる「自分を大切に」のことばは、子どもには届かないと思うんです。 泣きたいときは泣いていい。つらいときはつらいって言っていい。怒っていい。ちゃんと大人が聴く耳をもって、そのことを伝え続ける。子どもが少しずつ気持ちを言えるようになると、大人のことを信用できるようになります。
「話してくれてありがとう」が大人が伝えられることだと思います。
埼玉県中央児童相談所(制作協力)
暖かな紙質に合うように鉛筆の線を選びました。濃いグレーの色鉛筆をカッターナイフで削って、少し太めの柔らかな線 にしました。
シンプルな線描のボクの表情の中でも、目の表情にこだわっています。
話せない気持ち、話さないけどいろいろ感じているよな、をボクが代弁してくれて、どんな気持ちもあって大丈夫、でも しんどい時、頑張りすぎている時には、話していいよというメッセージを込めました。
ちょっと可愛いけれど甘すぎないシンプルな絵本、思春期の子や男子にも見てもらえる工夫です。
大人の方にも、子どもの感じる気持ち、話せない気持ちを体感してもらえると思います。
最後のクマは、信頼できる誰かに置き換えてもらえるようにクマにしました。ゴマスキー(ぷるすあるはのマスコット) がモデル。ピンクの色を最後に足すことで、暖かさと、こころが開く感じを表現しました。
チアキ
04.オリジナル版の作成について
それぞれの地域の相談先を掲載したオリジナル版の制作をお受けします。p36,p39の相談先をご指定の内容で制作します(もしくは、p39に相談先シールを貼ることもできます)。
主にメールでのやりとりで進行しますので、全国からの注文に対応します。
新規制作の場合の価格の目安
500部 280,000円(@560)
1,000部 330,000円(@330)
2,000部 420,000円(@210)
3,000部 480,000円(@160)
*これ以外の部数にも対応しますのでお尋ねください。お問い合わせ、お申し込みは
》お問い合わせフォーム(NPO法人ぷるすあるはのウェブサイト内)より