少し前に、取材をうけて体験談(家族がメンタルヘルスの不調をかかえるなかで暮らしてきた子ども時代の話)を話す機会があり、そのときに得た教訓を書きます。
話す側として、どういう内容、どこまでの内容を話すか、という内容に関することももちろん大切ですが…
・話したことが、どういうプロセスを経て、どこにどのように発表されるか
・聞き手がどういう想いやメッセージをこめて制作、発表しているか
・話し手個人がわからないようにしたい場合は、匿名性をどのように保つか(重要・具体的に)
・もしも取材を受けたあとに掲載を取り下げたいと思ったときには(その可能性があるなら最初から引き受けない方がよいというのは、そうですが、全てを予測できるわけではないので)
これらを、お引き受けする前に、きちんと確認することが、取材を受ける側、取材をする側、双方にとって、大切だと実感しました。
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体験談を話す機会には、啓発の場での体験発表、メディア協力、研究協力、作品制作への協力など、いろいろな場面があります。
研究協力では、説明書と同意書と書面での説明・確認がありますが、メディア・作品への取材協力では、ない場合が多いと思います。
取材時点では確定しておらずそこから作品を作っていくような場合、作家さんの作品のための取材の場合、おひきうけできるか、特に慎重に判断します。お引き受けしたあとも、気になることがあれば、丁寧にすりあわせていくことが必要になります。
1人で判断が難しいようなときには、誰かに相談するのもいいと思います。
わかりにくい文章になりましたが…
話をする側にとっても、話をきく側にとっても、体験の語りや、それを含むやりとりや過程も含めて、そのまま大切なものとして、大切にとりあつかわれる機会になるように、と思います。
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情報提供
イベントなどに登壇して経験談をお話をする場面を想定したガイド、登壇者、主催者双方へのメッセージ
「シブパネル」当事者の声を大切に聴くためのガイドブック
|NPO法人しぶたね(きょうだい支援の団体です)