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[参加レポート]日本精神保険福祉士協会緊急シンポジウム「子ども虐待防止に他職種で取り組むために〜多問題家庭から見えるメンタルヘルスの課題とその支援方法〜」

[参加レポート]日本精神保険福祉士協会緊急シンポジウム「子ども虐待防止に他職種で取り組むために〜多問題家庭から見えるメンタルヘルスの課題とその支援方法〜」
2019年3月18日 pulusu

公益社団法人 日本精神保険福祉士協会緊急シンポジウム
「子ども虐待防止に他職種で取り組むために〜多問題家庭から見えるメンタルヘルスの課題とその支援方法〜」
@衆議院議員会館

今日はこちらに参加。
児童虐待はソーシャルワーカーの課題
さまざまな社会的な背景が関連する課題。ソーシャルワーカーの取り組むテーマ、という力強い開会の挨拶から。今このテーマでこの場所で(議員連盟をつくって活動をはじめたところだそう)行われる意味を考えつつ…シンポジウム拝聴しました。

前半は基調講演
1.「子どもの虐待とその背景にあるメンタルヘルスの課題を整理する」児童精神科医の田中哲さん
2.「精神保健福祉士が子ども虐待防止に取り組むために」PSWで今回のシンポの企画者でもある加藤雅江さん

後半はシンポジウム「子どもの虐待防止に他職種に取り組むために」
話題提供は、野田市の事件をうけて…
1 「男性の暴力、メンタルヘルスの課題」加藤吉和さん
2「多問題家族へのアプローチ」佐伯裕子さん
そして、クロストーク、フロアとのやりとり

ソーシャルワーカー/PSW×虐待×暴力×DV×孤立×育ち×子育て支援×メンタルヘルス×コミュニティ×多職種…
話題が幅広くなって絞ってまとめきれないかんじなのですが…
いくつか拾ったワードです。

・社会システムとコミュニティの課題
「虐待事案」と言うことで見えなくなるものがある
社会システムの課題をとしてとらえる、社会が世帯を支えきれなかった
虐待発生の精神/構造的な要因についてのはなし
子どもの育ちはコミュニティの中でしかなされない
家庭の健康度→コミュニティの健康度・信頼度(家族が信頼できるコミュニティの中に属している)
コミュニティが弱くなっている今 摘発や監視のシステムは養育のサポートにはならないのでは、支援であるべき

・男性
心理の視点からの、DVの加害者研究、DVの構造の話など (加害者の)相談の動機付けの乏しさ、感情表現の乏しさ…
メンタルヘルスに課題のある「父親」への支援という課題、表に全くあらわれてこない
DV被害者の男性の支援 など、男性支援、男性へのアプローチのこと

・支援者を支援する

・精神科医療のこと
精神医療がメンタルヘルス課題を背景にした虐待に機能しにくい理由を考える…
家庭としてのメンタルヘルス、家族の中のわたしの心のバランスには精神医療はあまり関与できていない
(支援が)生活に届くとはどういうことか(現状届いていない)
虐待相談の相談経路H28—保健所(0.16%)・医療機関(2.5%)非常に少ない
死亡事例の検証では、母親が精神疾患の場合、<若年、孤立>というほかの群とは特徴が異なる。30歳以上が8割、9割以上が支援者あり(全くの孤立ではない)ー配偶者や親が多くをしめ、家族への支援も重要。
子どもの養育を支えることが親のメンタルヘルスにプラスになる体験、事例を重ねる

・予防
アウトリーチ 自分たちがでていく 地域をつくる いろんな人を巻き込んで
相談への敷居をさげる 相談したらどうなるのか?の提示
相談してよかったの体験を積み重ねる
今たいへんなケースはずっと前からのストーリーがある
こまった子は、その子自身がこまっている子 手をかける

今時点でうまくまとめられませんがm(__)m…
今ぷるすにできること、発信を考えつつ…です。


コラムをひとつ紹介
》精神保健福祉士(PSW)による親子の支援ー医療機関での精神障がいを抱えた親の子育て支援・子ども支援
(うしばさんの寄稿)