『感覚過敏のチアキの世界』─苦手と工夫を探検してみました。完結編です。
チアキ流、感覚過敏とのつき合い方
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ムリしない、たたかわない
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自分の感覚特性を知る(みんなで探検)
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楽しく工夫する
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おでかけグッズをそろえる
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伝えられることは伝える、頼めることは得意な人にお願いする
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ルールを作って快適に過ごす
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外出は欲を出さずに
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クールダウンの場所と方法をあみ出す
感覚過敏対策おでかけグッズと避難場所
耳せんは、いろいろ試した結果、使い捨ての耳せんにおちつきました。
ノイズキャンセリングは…鼓膜が圧迫されるかんじが耐えられず、私には合いませんでした。
失くし物も多いので、安いことも大事なポイント(高価なものを準備して、失くしてしまうと、どうしても怒りが湧くけれど、失くす方もわざとではないので、お互いにかなしい…)。
冷たい飲み物はちょっとしたクールダウンに。
さらにクールダウンできる場所(避難場所)としてはカラオケボックスを使っています。
冬の時期は、こちらのフリースが大変重宝しています。
ポイント
・目、耳、口を覆うことができる。
音の刺激、視覚的な刺激を防げる。無音で真っ暗な所に行きたくなるときに活用できる。さらに毛布をかぶるとgood
・マスクをしているとゴムで耳の付け根が痛くなって長時間できないけれど、これなら大丈夫!マスクかわりにも
・ニットではなくフリースなのでチクチクしなくて着心地も良いこと
・速乾性なので毎日洗って着れること
自分に合ったアイテムが見つかったときの喜び(^^)、そして生活しやすくもなります。
大人になると「自分で選択できること」が圧倒的にふえます。
しかし、子ども時代は…
決まりごとが多いし、みんなと同じを求められる
できないことは練習してできるようにすることが求められる
そして
なにが不快・苦痛・苦手なのか説明できないし、そもそも自分でもわかっていないことも多いです。
自分でもどうにもできない感覚の特性のために、学校キライ、勉強キライになったり、家族や先生との関係が悪くなるのはもったいないです。
怒られることはなるべく少なく、子ども時代を楽しく乗り切って欲しい。
そのために、子ども時代は、まわりの大人の人の理解とサポートがあるといいと思います。
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「感覚のちがい」も感じていただけたでしょうか。
個人差がとても大きいと思いますので(チアキの苦手や工夫が感覚過敏のある人みんなにあてはまるわけではない)、その人にあわせて、試行錯誤です。
シリーズ3編、最後までお読みいただきありがとうございました。
》前編(はじめに+視覚過敏編)
》後編(聴覚、嗅覚、触覚、そのほか編)
『発達凸凹なボクの世界─感覚過敏を探検する─』解説より。