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「日記」─先生のための保健室・夏休みコラム2

「日記」─先生のための保健室・夏休みコラム2
2016年7月31日 pulusu

》先生のための保健室 担当のまさみです。主に新任の先生へ向けて…夏休みコラムのその2です。

 

夏休みが終わると、真っ黒に日焼けした子ども達が登校してきます。久しぶりに会った子ども達は、驚くほど身長が伸びていることも。

 

「夏休みの日記」

 

夏休みの定番の宿題です。でも、これほど大変な宿題はありません。皆さんも、御存知のことかと。今は宿題にしている学校の減りつつあるのでは?
毎日書く、という作業に加えて
なにを書く、というのも大変な悩みどころです。

 

もしかしたら
「家でずっと兄弟の面倒を見て、どこにも行けなかった」
「お母さんの具合が悪くて、親戚の家に行っていた」
なんていう子もいるかもしれません。

 

子どもも悩むけど、大人も悩みます。
「何もしてあげられなかった」
「どこも連れて行ってあげられなかった」

 

そんな子ども達に、そんなご家庭に、私たちはどんな配慮ができるでしょう。

 

例えば、

①毎日日記から一週間日記へ

1日をまとめるより、1週間のまとめや1週間のなかで印象的だったこと、一週間のなかの1日をまとめるようにした方が、よっぽど伝える力、まとめる力が上達する気がします。

 

②生活ノート形式に

文章を書くことが苦手な子には「起きた時間/寝た時間」「食事」「出来事」「体調」など、項目を設けてあげると、書きやすいと思います。生活リズムが崩れやすい子には、よい意識付けになると思います。

 

③観察日記、ニュース日記

育てている植物、公園にいる人、テレビで見たニュース・・・テーマを設けることで、書きやすさがグンとかわると思います。

 

 

一人ひとり、家庭環境や興味のある先も違います。
また、「書く」という発達段階も異なります。
宿題の出し方、回収の仕方、評価の仕方。全員同じというのも大切ですが、どうしてもそろえられない部分もあります。そんなときは、ユーモアを生かし、いろんな方法を模索してみてください。そして、なにより、いろんな時間を過ごしてきた子どもたちにそっと耳を傾けてみてください。

保健室2コラム

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