家庭内不和をテーマとした絵本です。キーパーソンは保健室の先生。どこかに行くだけが冒険じゃない。

基本情報
子どもの気持ちを知る絵本②
『ボクの冒険のはじまり─家のケンカはかなしいけれど・・・』
プルスアルハ著
お話と絵:細尾ちあき[看護師]
解説:北野陽子[医師・精神保健指定医]
定価:本体1,980円(税込)
B5判上製/48ページ
装丁 大村麻紀子
ゆまに書房 2015.3刊行
ISBN978-4-8433-4602-0 C0311
サイン入り(送料別)




1 あらすじ
主人公リクの家では、お母さんとお父さんのケンカがたえません。ケンカをとめられないのは、自分のせいかもと感じて、悲しくなっています。たたかれて、はれてしまった顔のことを、先生に聞かれても、お母さんがおこられると思いウソをつきます。
ある日、お腹が痛くなっていった保健室で、先生は何も言わずに、リクを温かく受け入れます。やがて少しずつ話をするようになる2人。両親のケンカはリクのせいではないことを先生が教えてくれます。


巻末には大人向けの解説つき
どんな気持ちも大切な気持ち/うちあけるペースを大切に/「よく話してくれたね」のひとことを/子どもと作戦会議を ほか
2 絵本を特におすすめしたい方
養護教諭、スクールカウンセラー、教員、相談機関、医療機関、図書館(小中高校/大学/公共)、子育て支援に携わる方 など、子どもにかかわる全ての方が絵本の対象です
3 推薦文
犬塚峰子先生(児童精神科医/大正大学人間学部臨床心理学科)
親同士のけんかや暴力は、子どものこころを深く傷つけ大きなかなしみをもたらします。そして、自分が親の笑顔を引き出さなくてはいけない、だって自分のせいでこうなっているのだからと、出口のない孤独な努力にこころとからだをすり減らし、自尊心がそこなわれていきます。この絵本では、傷ついたボクが迷路から抜け出し、「ボクがボクである」ことに向かって歩み出すようすが、繊細な絵と言葉で描き出されています。
ボクの力をパワーアップしたものは何でしょうか。答えは絵本の中です。
ヒントは、はちみつ入りのホットミルク。もう少し言ってしまうと、だまって頭をなでてくれる手、「ボクの好き」を見つける冒険。そして相棒ソラ。
4 読者の声
私もハチミツ入りのホットミルクを子どもにさしだせる大人になりたいと思いました。
Ashio さん
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「家族のこころの病気と子どもに伝える絵本」シリーズが、文と絵がとてもマッチして良かったので、こちらの本も購入してみました。自分のクリニックの待合室に置いています。少しでも子どもの心に届くといいのですが・・・。
Kaguyahime さん
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(購入の決め手)学校と書として選びました。子どもにもわかりやすいかな…と。手描き感あるでるアンケート用紙に、つい、追えんをとってしまいました。
ぽん太 さん
*
自分が子供の時、読みたかった。知り合いの子供に紹介します。
匿名 さん
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自身もうつ病になっており絵本を読むことで安心したり、支えてくれる人がいるということに気づきました。4月から教師になります。こどもと接するときに何度も振り返ってみたいです。



