絵本『ボクのことわすれちゃったの?─お父さんはアルコール依存症─』

親がアルコール依存症になったときの、子どもの気持ちの理解とかかわりをテーマにした、日本で初めての絵本です
くわしい解説つき

 

アル編250

基本情報

家族のこころの病気を子どもに伝える絵本④
『ボクのこと わすれちゃったの?─お父さんはアルコール依存症─』

プルスアルハ著
 お話と絵:細尾ちあき[看護師]
 解説:北野陽子[医師・精神保健指定医]

定価:本体2,310円(税込) 
B5判上製/68ページ
装丁 6D
ゆまに書房 2014.6刊行
ISBN978-4-8433-4577-1

※サイン入りで販売しています(送料別)

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1 絵本のあらすじ・解説

主人公ハルは小学校低学年。相棒はネコのココ。お父さんは最近、お酒を飲んでばかり。キャッチボールの約束をしていてもお酒を飲んでしまいます。お酒をとめようとするお母さんとケンカになったり、ケガをして救急車で運ばれたり・・・。そんなお父さんが、いくつかの契機を経て、専門治療につながり、お母さんは家族会につながります。ハルにもお父さんの病気について説明し、家族全体が回復の一歩を踏み出すまでを描きます。

後半の解説コーナー(p48-p64)は、病気についての解説、絵本のシーンと対応させた子どもの気持ちの理解と対応など、くわしく説明しています。
病気を伝えるときのポイント集、相談先リスト、困ったときの連絡先を書けるカード[付録]などもついた実践的な本です。

2 朗読動画(全編)

3 絵本を特におすすめしたい方

親や家族/養護教諭、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー/保健所、保健センター、精神保健福祉センター/児童相談所/医療機関/子育て支援機関/図書館(小中高校/大学/公共)
子どもや病気に関わる全ての方が絵本の対象です

対象年齢:子ども〜大人まで(小学校低学年までは大人といっしょに)
主人公ハルは小学校年生の設定ですが、すべての年代で活用できます

絵本の使い方

  • 大人が読んで子どもの気持ちを知り、日々のかかわりのヒントに
  • 子どもといっしょに読んで、話をするきっかけに
  • 子どもがひとりで読める場所に置く(思春期〜)
  • 病院や相談室の待ち合いなどに置く
  • 支援者の方からご家族へ紹介する
  • 啓発イベントや朗読会などで朗読して、多くの方に子どもたちの存在やケアについて知ってもらう
  • 依存症デイケアなどでの教材として活用する

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4 推薦文 呪文は必ず解ける

松本俊彦先生

(国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所自殺予防総合対策センター副センター長 /薬物依存研究部診断治療開発研究室長)

心の病気は家族にある呪文をかけます。「語っていけない」、「質問してはいけない」。
そのせいで、家族は秘密を抱え込み、地域から――ときには親族からも孤立します。
最も深刻な被害を受けるのは子どもです。
子どもは、「どうして?」という言葉を飲み込み、周囲に心を閉ざし、たとえば「ママが変になったのは、ボクが悪い子だからかな」とひそかに自分を責めつづけるのです。それは、暴力と同じくらい、子どもの自尊心を打ちのめします。呪文とは、理由を知らされない謎のルールです。呪文を解くには、子どもに心の病気のことをわかりやすく伝える必要があります。でも、どうやって?
大丈夫、プルスアルハの絵本があれば、呪文は必ず解けます。

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5 読者の声

値段が高いです(><)絵もよいし、文章もよいです。あと何より、色がよいと思いました。
MS さん

アルコール依存症をあまり知らなかったなと読んで改めて思いました。家族視点だと研究書やTV番組とはちがってきますよね。
めも さん

現在リカバリー施設に入っている父親と一緒に今後、子ども(7歳、3歳)にどの様にパパの病を伝えていけばいいのか、なやんできました。カゾクが再び家族となれる日を、あたたかくサポートしてくれる絵本でした。パパだって子どもと一緒にいたい気持ちを、信じて大切に描いてくださってありがとうございます。
香 さん

山形県内の教育委員会でスクールソーシャルワーカーとして働いています。朝日新聞でこの本を知り、仕事の参考にしようと思い購入しました。アルコール依存症の父親への支援の参考にしています。
斎藤一大 さん

この本を作ってくれたゆまに書房の方、プルスアルハ様、本当にありがとう。読み進んでいくうちに、自然と涙が出てきました。私は精神科病院の看護師であり、ある保育園の理事長をしています。
田中伸二 さん

子どものころから読書が大好きでした。子どもの時に、苦しい毎日だったあの頃に、こういう本に出会えていたら、どれほど心が救われたことでしょう。ステキな絵本をありがとう!
匿名 さん

学校の先生などが導入で使っていただいたのはすごく効果がありました。ありがとうございました。
匿名 さん

自身もうつ病になっており絵本を読むことで安心したり、支えてくれる人がいるということに気づきました。4月から教師になります。こどもと接するときに何度も振り返ってみたいです。

絵本の内容はとてもいいのですが、ーお父さんはアルコール依存症ーというサブタイトルが絵本の表紙になっているので、小学生くらいの子どもに提示して、いっしょに読みましょう、と、なかなか言いにくいです。そのことで困っている子どもに、病気について正確に理解していって欲しいけれど、子どもの立場からすると、親のことを決めつけられているようで抵抗感があるかなぁ、とも考えたりしました。そっと置いておいて、自分から手に取って読める環境づくりをしています。

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6 関連アイテム

絵本の主人公ハルのイラストでいろいろな「きもち」のアイテムがあります。

ページ案内

ぷるすあるはの「きもちのアイテム」いろいろ
きもちカード、サイコロ、LINEスタンプ、ポスターなど
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7 関連ページ

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》ハルくん全国プロジェクト(法人サイトへ)
》イラストで学ぶ「アルコール依存症」

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