新連載:チアキの感覚過敏と日々の工夫を聞きつつ、どんなところにポイントをおいて工夫をすると良いのかを考えるコラム
おがてぃです(臨床心理士・発達障害の支援にかかわっている・発達障害のページとゆるゆる子育てのページを担当)。今回から感覚過敏をテーマにコラムを書くことになりました。しかも、ただ書くんじゃなくて、ぷるすあるはのイラスト担当、チアキの感覚過敏をフューチャーするという、なかなかハードルの高い内容のコラムとなっております。
今回は1回目なので、まずなんでそんなことになったのか、話をしようと思います。そもそもは打ち合わせで僕が月1回コラムを書くという話になった時、編集担当(キタノ)が「チアキの感覚過敏エピソードがありすぎて、まとめられない」とぼやいていたのがきっかけです。
元々いろいろあると聞いていたので、チアキに「どんなのがあるんですか?」と尋ねたところ、おもむろにタートルネックの首の部分を伸ばし始め、後ろからフードをすっぽりを被り「これが便利なんよ!」と自慢気に話し始めました。
目以外がすべて覆われたその姿は…どうみても銀行強盗!コンビニで入店拒否されることが確実なこのファッションが、どう感覚過敏とつながっているのかさっぱりわからんという事態に陥りました。
よくよく聞いてみると・・・
- マスクをしているとゴムで耳の付け根が痛くなって長時間できないこと
- バイクに乗るので寒さ対策として今の上着(例の頭スッポリフリース)がとても便利なこと
- 耳を覆うことができるので、音の刺激も防げること
- 音や光の刺激に過敏なので、無音で真っ暗な所に行きたくなるときに活用できること。さらに毛布をかぶると目をつぶらなくてもよい
- ニットではなくフリースなのでチクチクしなくて着心地も良いこと
- 速乾性なので毎日洗って着ていること
などが話されました…
改めてすごい話だなと思ったと同時に、こうやって服選びなどで工夫して、苦手なものを使わなくていいようにすることもできるんだなと感心しました。触覚過敏で服など同じものをずっと着ている人にときどき会います。それもひとつの方法だと思っていました。でも、今回改めて、いろんな服を着たいけど触覚過敏で諦めている人は、もう少し一緒に何か考えていけば、もっと良い方法があるのかも…と思いました。
そこで、このコラムではチアキの日々の工夫を聞きつつ、どんなところにポイントをおいて工夫をすると良いのか、少し考えていきたいと思います。なお、服の選び方は「肌触り」と「締め付け」がポイントなのかなと思っています。自分が嫌じゃない生地や締め付け具合を把握しておくと、服選びの幅も広がるかもしれません。案外、自分でも何が嫌なのか把握できていないことが多いのです。
もちろん、色、デザイン、サイズなど服選びで普通に大事なポイントもお忘れなく。誰だって自分が気に入った服を着たいよなぁという当たり前の感覚が大切かなとも思っています。
ちなみにこのコラム、はじめは対談形式の会話文で書こうかと提案したところ「一文ごとに頭に名前があるとそこが気になって文章に集中できへん」とチアキに却下されました…ザッツ視覚過敏!
今日のポイント
・自分にあった感覚過敏対策アイテムを見つける(今日はチアキのフリースをご紹介・見つけたときの喜びは大きい!!)
・服の選び方は「肌触り」と「締め付け」を大切に
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