1 家事など[ガンバりすぎて疲れてしまう/できなくて困っている…]
がんばりずぎて、つかれてしまうタイプの人は、家事は強迫的になりすぎないように[完ペキにこなすことに、とらわれずぎないように]しましょう。
1人で家事をするのが大変な場合、具合が悪くてできない場合は、他の家族の人に手伝ってもらったり、代わりにやってもらいましょう。家事代行サービスやヘルパーさんにやってももらうのも良いアイデアです。じぶん一人ではなく、周囲にたよりながら行いましょう。

ゆるゆる子育ての目安
そうじと片付け
部屋などはある程度片付けて、病気にならない程度に清潔[せいけつ]が保たれていれば良いです。
床やたたみがある程度見えて、その場に座れたり、遊んだりできるくらいのスペースがあると良いでしょう。片付けをしておくと掃除機[そうじき]をかけるのは楽になります。
食事
毎回自炊[じすい]しなくても、レトルトやおそうざい、弁当などを活用して良いので、3食用意できると良いです。
朝起きるのが辛い人は前日に用意して、朝は温めるだけで食べられるようにしておけると良いでしょう。
入浴(シャワーでok)
入らないのは問題ですが、必ずしも毎日でなくて大丈夫です。
洗たくと衣服
洗たくは毎日する必要はありませんが、衣類は毎日変えられると良いと思います。
ある程度、服があった方が洗たくサイクルにも余裕[よゆう]が生まれます。季節にあった服装[ふくそう]ができると良いと思いますが、発達の凸凹がある人の場合、気温差がわかりにくい人もいます。気象庁が発表している「服装指数」「今日の重ね着」のウェブサイトなども参考にしながら、毎日の服装を決めましょう。
2 子どもと外出する時には
子どもを連れて外出するのが大変な場合もあります。特に子どもが小さい場合は予想外の行動を子どもがして慌[あわ]ててしまうこともあります。外出のときは子どもからなるべく目をはなさないようにしましょう。
子どもがぐずったり泣いたりした場合は、静かな場所で落ち着くまでしばらく待つのが良いです。そういった時間がとれるよう、外出時のスケジュールはよゆうを持って計画が立てられると良いでしょう。
万が一子どもが迷子[まいご]になった場合は、お店の人か交番にいって、子どもをさがすのを手伝ってもらいましょう。
自分が苦手なことがあれば、あらかじめ自分が苦手なことと手伝ってほしいことを整理して、手伝ってもらえるようにしておけるといざというとき安心です。
*さいたま市が作っている’サポートカード’が参考になります。「大切なポイントはメモに書いてください」など記入例が紹介されています。
3 においや音が気になる人は…
感覚過敏[かびん]などがあって、赤ちゃんの泣き声などが苦手な人がいます。基本的に赤ちゃんの泣き声は人を不快[ふかい]にさせます。これは言葉がしゃべれない赤ちゃんが周りの人に助けを求めるため、気づいてもらうために生物学な意味でそうなっているのです。赤ちゃんのウンチがくさいのも同様の理由です。だから不快に感じても、くさく感じても良いのです。
人によってはあまりの不快感に自分では対応できないこともあると思います。その時は無理に自分でやらずに他の人にやってもらいましょう。できる工夫として、耳栓や鼻栓をする、ヘッドフォンやアロマなど、ほかの刺激でごまかしつつやるなどがあります。他にもいろんな工夫を試しながら取り組みましょう。

4 自分の病気やこだわりには、まきこまない
こころの病気を持たれている方の中には自分をきずつけたり、食べはきをしたりする方がいらっしゃいます。発達の凸凹がある方の中には自分なりのこだわりなどがある人もいると思います。それらは生きていく上で、精神的なストレスを一時的に和らげるという意味で、行わざるをえない時があります。
それらをまったくしないということは、むずかしいことだと思います。ただ、子どもにそれを見せたり、その行動にまきこんでしまうと子どもはそれを自分のせいだと思ったり、子ども自身がつらく感じてしまうことがあります。
なので、子どものいない場所や時間に行うという配慮[はいりょ]が必要です。保育園や学校に行っている時、あるいはねている時など、じぶんが一人になれる時はいつなのか考えてみましょう。子どもをまきこんでしまうときは、周囲の方に相談してください。
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》『今日の重ね着』
地域を選択すると、その日の最高気温と最低気温から、快適な服装の重ね着枚数をイラストでシンプルに提示してくれるアプリです。